自然の旨味ギュウギュウ
幻の健康牛肉、八甲田牛
青森県は、四季折々の豊かな自然・夏季冷涼な気候により、安全で美味しい農畜産物の生産に適しています。八甲田山麓、十和田湖周辺、下北半島、津軽地域に合わせて約90か所、全国で3番目に広い公共牧場面積を誇り、草資源の豊かな環境のもとで約27,000頭の肉用牛が放牧されています。
あおもりの牛肉は、緑豊かな大地と清らかな水、そして畜産農家に愛情たっぷりに大切に育てられた逸品です。
「日本短角種」は、和牛の一種であり、「八甲田牛」は地域に根付いた銘柄で販売されているあおもり短角牛の一つです。北東北で昔から飼われていた在来種「南部牛」に、明治の初めに輸入された世界三大肉用種のひとつ「ショートホーン」を交配して作られた品種です。 生産地は主に北海道・北東北で、生産頭数も少ないことから「地方特定品種」にも指定され、全国的にも希少価値の高い品種です。
日本短角牛の出荷頭数は、県全体で見ても決して多くありません。また、全国統一の市場規格が“サシ”の多さを基準にしているため、農家はサシが入りにくい日本短角牛より、サシが入りやすくて高く売れる黒毛和種を飼育するようになったこと、さらには、牛肉の輸入自由化で価格が急落したことから、ピーク時に年間出荷頭数200頭を超えていた八甲田牛は、2006年はわずか4頭まで激減してしまいました。
現在、八甲田牛の出荷頭数は年間約25頭ほどで推移していますが、飼料価格の高騰、繁殖農家の減少による子牛の市場価格の高騰そして生産者の高齢化・後継者不足など、八甲田牛を取り巻く環境は厳しい状況となっています。
区分 | 定義 |
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八甲田牛 |
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八甲田和牛 |
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